新日本プロレス28日名古屋大会「ワールドタッグリーグ(WTL)」Aブロック公式戦で、グレート―O―カーン、HENARE(31)組が「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVIL、高橋裕二郎(42)組を処し、偉大なる2勝目を挙げた。

 現在のプロレス界においてオーカーンは、野球で例えれば大谷翔平、競馬で例えればイクイノックスのような傑出した存在と一部でささやかれている。全16チームが出場する今大会においても、全勝優勝は確実と見られていた。

 しかしこの世界には誤審や落馬といったエラーが付き物で、絶対は存在しない。天変地異に次ぐ天変地異により、ここまで3戦して1勝2敗と、誰もが予想しなかった展開を強いられている。〝事故〟る奴は…〝不運〟(ハードラック)と〝踊〟(ダンス)っちまったんだよ…とはまさにこのことだ。

 偉大なる帝国の力におびえるH.O.Tは試合前からディック東郷、金丸義信、SHOの3人をセコンドにつけて奇襲をしかけてくる。セコンド介入に苦しめられたオーカーンが裕二郎のピンプジュースを浴びると、HENAREはSHOのトーチャーツールで殴打されKOされてしまう。

 しかし偉大なる帝国は、決して悪には屈しない。孤立してしまったオーカーンは、金丸のウイスキーミストをSHOに誤爆させピンチを脱出すると〝待〟ってたぜェ!! この〝瞬間〟(とき)をよォ!! とばかりに裕二郎に毒霧を噴射。こうなればH.O.Tは年貢の納め時だ。最後はてめェの頭ぁ…潰れたトマトみてーにしてくれんゾ…? とばかりに裕二郎の頭部をつかみ、完全無欠のエリミネーターで3カウントを奪った。

 バックステージでは「猫と会話できるのも、魔界の住人とコンタクトできるのも、おとぎ話だと思いやがった。それが(EVILの)敗因だ…と、昨日抱いた勝利の女神がささやいていたよ」としゃれっ気たっぷりのコメントで世の女性を虜に。「そういえばグレート・ムタの娘も生まれたらしいな。今、この世界には魔力の残滓が残っている。このままでは、プロレス界どころか世界が危ない! だからどうする。この余の魔力で、この世界、プロレス界を救済してやる」と、目先のタッグリーグ制覇はおろか世界の危機まで救うつもりだというから、もはや我々愚民はひれ伏すしかない。

 これで表向きの戦績は2勝2敗となったオーカーンだが、事実上は全勝街道まっしぐらのようなもの。全勝優勝はもちろんのこと、選ばれし救世主として世界中から崇拝されるのも時間の問題と見られると言っても過言ではない気がする。