女子プロレス「スターダム」の林下詩美(25)が、上谷沙弥(27)とのタッグ「アフロディーテ」で団体再興と世界進出を狙う。

 9月から頸椎ヘルニアで欠場していた詩美は、7月から左ヒジの脱臼および靱帯損傷で戦線離脱していたタッグパートナー・上谷と、28日の後楽園ホール大会で復帰。同じ「クイーンズ・クエスト」のAZMと組み、鈴季すず&星来芽依&メーガン・ベーンと激突した。アフロディーテが好連係で完全復活を見せつけ観客は大熱狂。試合は惜しくも15分時間切れの引き分けに終わったが、12月2日の愛知・ドルフィンズアリーナ大会で行われる空位のゴッデス王座の新王者決定戦に名乗りを上げた。タッグリーグ「ゴッデス・オブ・スターダム」を舞華と制覇したメーガンもこれを受諾し、両組の王座戦が決定的になった。

メーガン・ベーン(手前)を攻める上谷沙弥(左奥)と林下詩美
メーガン・ベーン(手前)を攻める上谷沙弥(左奥)と林下詩美

 2か月ぶりにリングに帰ってきた詩美は「お客さんの自分を呼ぶ声が聞こえるって、プロレスラーとしては一番うれしい瞬間。やっとプロレスラーに戻った感じがした」と感慨深い表情を浮かべた。

 欠場中にはスターダムを運営するブシロードファイトの原田克彦社長が退任し、12月1日付で岡田太郎氏が新社長に就任。ワールド&ゴッデス王座の返上など団体は激震に見舞われた。欠場中の団体について詩美は「今回でスターダムから離れてしまったお客さんもいると思う」と肩を落としたが「今回の後楽園大会も私たちの復帰発表から500枚以上チケットが売れたみたいで。そんなみんなの期待を背負って絶対にベルトを取る。私たちが盛り上げるから!」と再興を誓った。

 同王座は2020年7月に上谷と獲得した思い入れのあるべルトだ。「あのでかい2人(舞華&メーガン)を倒せば世界中に欲しがる人たちが現れると思うので、その人たちと戦ってアフロディーテが最強ってことを証明する。このベルトの価値を上げられるのは、私たちしかいない」と海外での防衛戦も視野に入れた。スターダムの逸材が新たな目標を掲げ、団体のど真ん中を突き進む。