エンゼルスからFAとなった大谷翔平投手(29)争奪戦からヤンキースが撤退か。米スポーツ専門局ESPNのジェフ・パッサン記者は27日(日本時間28日)に「ヤンキースは(オリックスの)山本由伸投手獲得には積極的」と前置きするとこう続けた。

「史上最高の才能を備えた選手がFAで獲得可能であるにもかかわらずヤンキースがその候補に加わっていないと考えられる事実は、北米スポーツ史上最高額の契約を結ぶことに消極的であることを物語っている」

 ヤンキースがポスティングシステムでのメジャー移籍を目指すオリックスの山本由伸投手(25)獲得に全力を挙げ、大谷争奪戦には加わっていないことを示唆した。

 ヤンキースは昨年オフに限ってもアーロン・ジャッジ外野手(31)と9年3億6000万ドル(約535億円)、カルロス・ロドン投手(30)に6年1億6200万ドル(約241億円)と大金を投じた。しかし、今季は82勝80敗でプレーオフ進出すら逃した。

 同記者は「彼らはお金をかけてきたが、そのようなお金では十分ではない。なぜなら(オーナーの)ハル・スタインブレナーは父親(前オーナーの故ジョージ・スタインブレナー氏)ではないし、標準以下の仕上がりから抜け出すために全額を費やすつもりはないからだ」と分析。ヤンキースが大谷を追わない理由は金銭的な理由とした。複数の米メディアが大谷の契約は総額5億ドル(約743億円)以上と予想している。

 このニュースを受け、米スポーツサイトのブリーチャーリポートは今季のヤンキースのチーム打率が2割2分7厘とメジャー29位だったことを指摘。「二刀流の天才、大谷ならヤンキースを打席でもマウンドでも助けられるのは明らか。しかしながら、高額なFA選手を獲得するために大金をつぎ込んだ『悪の帝国』時代からは程遠い」と皮肉を交えて伝えた。

 仮にヤンキースが撤退したとしても水面下で異次元の大谷争奪戦は続いている。