V奪回に向けて阿部慎之助監督(44)率いる新生・巨人は1日から宮崎で秋季キャンプをスタートさせた。それと同時に長年にわたる巨人キャンプの名物が静かに〝封印〟されている。

 青年監督は初日からブルペン視察や打撃指導などで精力的に動き回った。自ら打席に立ってフリー打撃のお手本も示し「『(選手に)くたくたになるまでやれ』って言っているのでね。しっかり練習は付き合ってあげたいなと思います」と汗を拭った。

 そんななかメイン球場のサンマリンスタジアムにはある変化が…。打撃ケージ裏に設置され続けてきた高さ約2メートルの通称「原タワー」が姿を消していたのだ。

 原前監督はタワーに腰かけながらコーチや球団OBらとコミュニケーションを図りながら打撃練習を見守るのが恒例だった。ただ、球団関係者によると「阿部監督は使わないということだったので。タワーは倉庫に眠っています」という。

ブルペンでルシアーノの投球を見る阿部監督
ブルペンでルシアーノの投球を見る阿部監督

〝元祖〟はヤンキースのトーリ監督が設置していたタワー。原前監督が評論家だった2004年に米フロリダ州タンパのキャンプを訪問した際にヒントを得たもので「もともとはトーリタワーだから」と明かしていた。

 その後「原タワー」は〝増殖〟。巨人が11年2月後半から沖縄キャンプを開始すると那覇の球場にも設置され、22年2月には日本ハム・新庄監督が「パクらせてもらいます」と導入するなど、球団の垣根を越えて広がっていた。

 チームは2年連続でBクラス。戦力の底上げが不可欠で、これからは阿部監督が自ら積極的に指導する姿が〝新名物〟となるのかもしれない。