4年ぶりのV奪回に向けて船出した阿部慎之助監督(44)率いる巨人。首脳陣には新指揮官と同世代のメンバーがそろった一方、唯一の〝アラ還〟川相昌弘内野守備コーチ(59)があるカギを握るという。
チームは31日に秋季キャンプ地の宮崎入り。阿部監督は到着したばかりの空港セレモニーで「本当ならばここに今いてはいけない状況だったなと。勝手な予定では日本シリーズ中だったなと思っております」と悔しさをにじませながらあいさつした。屈辱の2年連続Bクラス。当然、選手の底上げは欠かせない。そのため2週間のキャンプは上積みが必要な若手が中心となる。鍛え上げる一軍首脳陣も川相コーチを除く8人全員が40代。今季の「50・2歳」から「45・4歳」と大幅な若返りを果たした。
チーム関係者は「来季のコーチ陣は阿部監督と同年代が多く、若くて血気も盛ん。勢いがつけばイケイケドンドンになるけど、チームが逆風になった時には物事を冷静に判断する〝調整役〟が必要になる。来年9月に還暦を迎える川相コーチがその役目」と明かす。
阿部監督もやる気に満ちあふれている。キャンプの見通しについて「質より量だとか、量より質とかあるけど両方だな」と話し「コンセプトはくったくたになるまでやる。厳しいことは言わない。くったくた」と猛練習を予告。野手は「アーリーワーク」から呼称を「早出」に改めた早朝練習を2日目からスタートさせる見込みだ。
さらに二軍監督時代から鍛え、来季5年目を迎える菊田については「まあ、菊田は俺の餌食になるだろうね。俺の顔を見たくないと思うぐらいにしてあげようかな。甘いなと思ったらやらせるしかない」とニヤリだった。その二軍監督時代には「ウチは『巨人軍』。『軍』だから」と〝軍隊〟になぞらえたこともあったが…。
ただ、川相コーチもチーム内での自分の立ち位置と役割を重々理解しているようだ。
「若いコーチに前でどんどん元気を出してもらって、自分は少し引いた位置でやらせてもらう」
時にはブレーキ役となり、青年監督を支えていく。












