阿部監督はドラフト1位指名した西舘勇陽投手(21=中大)へのあいさつのため、27日に都内の同大施設を訪問。母校の後輩に対して早くも〝親心〟をのぞかせた。

 喜びの瞬間から一夜明け、金の卵と対面を果たした新指揮官は「今日はとてもめでたい日なのでね。マスコミの方もちょっとだけ、スマイルでいましょう」と上機嫌で会見をスタート。即戦力右腕にかけられた期待は大きい。提示された背番号はメジャーリーガーの大谷や菊池ら花巻東高校時代の偉大な先輩たちがつけた「17」だ。球団からも「球団の枠を超えて日本を代表する大投手」になることを切望されている。

 ただ、西舘本人は「人見知りなので…」と明かした通り、この日は終始こわばった表情。中大OBでもある憧れの大先輩と握手した際も「自分が小さい時のスーパースターの選手で大学の先輩。テレビの中の人って感覚でした」とオーラに圧倒されていた様子だった。

報道陣に囲まれて、対面する西舘と阿部新監督
報道陣に囲まれて、対面する西舘と阿部新監督

 そんな後輩をサポートするべく、ひと肌脱いだのが阿部監督だ。会見終了後に自ら「僕からお願いがあります」と切り出すと、報道陣に異例のお願いを申し出た。

「僕も20数年前にドラフト1位で入らせていただいて、とてつもないマスコミの方の人数と…。申し訳ないけど、訳の分からない質問とかで、僕が人間不信に陥ったことがあります」と振り返りつつ「プロにきて、いきなりワーって囲まれるのは精神的にもきつい。彼のことも、球団の選手のことも、みんなで共有してフォローし合えたら。ジャイアンツと一体になってほしいなというのが、僕からの願いであります」

 すべては西舘のため、そして巨人のため。「巨人のドラ1」の宿命を背負う右腕を守りながら育てていく覚悟だ。