巨人に〝大谷メソッド〟が注入される。2023年のプロ野球ドラフト会議が26日に東京都内で行われ、西舘勇陽投手(21)は中大の会見場で同校OBでもある阿部監督のガッツポーズをテレビの画面越しに見届けた。
ドラ1指名を一つの目標にしてきたという右腕は「率直にうれしい。高校(花巻東)の監督さんであったり、さまざまな人のおかげで自分の人生がある。大学の先輩の阿部さんのもとでご指導いただいて、もっと上のレベルのピッチャーになれるよう頑張っていきたい」と意気込み「まずは1年間どういう形でもいいので一軍に帯同することが目標。自分もチームの優勝の力になれたらと思います」と抱負を語った。
阿部監督にとって中大の後輩である西舘は、巨人に入団する初めての岩手・花巻東出身の選手でもある。今季、日本人選手として史上初めてMLBの本塁打王に輝いたエンゼルス・大谷翔平投手(29)を生んだ岩手の名門は「花巻から世界へ」を教育理念に掲げて若者のチャレンジ精神を育んでいる。
生徒それぞれの〝夢のかなえ方〟の指針となる「目標設定シート」は大谷で一躍有名となった。目標を達成するための8要素をより具体的なアクションに分解し、その取り組みを可視化させる〝人生の地図〟となっている。
岩手での高校時代、大船渡・佐々木朗希の陰に隠れていた西舘は大学進学時の目標に「4年後のドラフト1位」を掲げ、この日達成してみせた。こうした目標設定と実行力こそ世界の大谷を生んだ花巻東流だ。
「大谷さん、(菊池)雄星さんに憧れて花巻東に入った。実力はまだまだですけど、2人に追いつけるように自分も成長していきたい。そして将来的にそういう目標とされるような選手になりたい」。巨人のユニホームを着てもまだまだ遠い存在の背番号17の背中を追いかけ続ける。












