米WWEで、LAナイト(40)の人気が急騰している。

 サウジアラビア決戦「クラウン・ジュエル」(11月4日=日本時間5日、リヤド)では、WWEユニバーサル王者ローマン・レインズ(38)に挑戦する。ユニバーサル王座奪取から約3年2か月も君臨する難攻不落の絶対王者に、WWEでは主要タイトル歴ゼロの〝メガスター〟が挑む異例の構図となった。

「ABEMA」で放送された前回スマックダウン(SD)では、王者レインズの入場シーンをさえぎりリングインすると、調印書にサイン。レインズとの乱闘も制し、メイン戦ではレインズのいとこで同じ「ザ・ブラッドライン」のソロ・シコアを撃破した。試合後に乱入してきたレインズも必殺技のBFT(ブランド・フォース・トラウマ)で叩きつけ、SDの主役の座を奪った。

 強烈な存在感を放つLAナイトだが、日本のファンにはなじみが薄い。いったい何者なのか? メリーランド州ヘイガーズタウン出身の40歳は2003年にインディ団体でデビュー。プロレスキャリアは実に20年になる。13年にWWEと契約しNXTのリングに上がったが、翌年には解雇された。その後はインパクト・レスリング、NWAなどで活躍。21年2月に38歳でWWEと再契約すると、NXTで頭角を現した。

 翌年からメインロースターに昇格。卓越したマイクパフォーマンスに加え、アグレッシブなファイトでファンの支持を集めていった。さらに今年8月に急死したブレイ・ワイアットさん(享年36)の最後の抗争相手になり、一気に知名度を高めた。かつてダニエル・ブライアン(ブライアン・ダニエルソン)が「Yes!」パフォーマンスで大ブレークしたように、ナイトも「YEAH!」の決めゼリフが大ウケ。Tシャツなどグッズもバカ売れし、WWEナンバーワンの人気者にのし上がった。

 なぜ突如、これほどの人気を得たのか。米プロレスメディアによると、ファンはナイトの活躍に、ザ・ロック(ドウェイン・ジョンソン)やストーンコールド・スティーブ・オースチンら、1990年代後半から2000年代前半にカリスマ的人気を誇ったスーパースターの姿を重ね合わせているという。特にロック様とは「声が似ている」としており、「ファンはしばしばザ・グレート・ワンとの類似点を描いている」(「ファーストスポーツ」)。

 インディから成り上がった40歳が、ファンの期待通り〝ロック様の再来〟となれるか注目だ。