絶対エース・山本由伸投手(25)が天を仰いだ。阪神との日本シリーズ第1戦(28日、京セラドーム)は〝無双〟山本が序盤から付け入るスキを与えず、毎回奪三振で手玉に取る。中9日で調整し、腕をぶして臨んだ大一番。前回CSファイナル初戦ではロッテに7回5失点と苦戦したが、この日は最速159キロのストレート、フォーク、カーブ、シュートと多彩な変化球でアウトを積み重ねたが…。
相手先発・村上との投手戦が続く中、5回に山本が乱れる。一死三塁のピンチを背負うと、DH渡辺に詰まった当たりを中前に運ばれて先制点を許すと、二死一、二塁から近本に右中間に2点適時三塁打、続く中野にも左前に痛打されて一挙4点を与えた。
先陣を切った絶対エースが招いたまさかの劣勢。打線はポイントゲッターだった杉本がケガでベンチ外。中嶋監督は1番・左翼に高卒2年目の池田を抜擢したが、村上の前に凡打の山を築き、エースを援護することができない。
球場を揺るがす阪神の大声援は止まらない。山本は6回にも二死一、三塁から木浪に左前に弾かれ、坂本にも左翼線に適時二塁打を許して6失点目…。山本の大乱調に場内が騒然とする中、中嶋監督自らマウンドに歩み寄り、言葉をかけて交代を告げた。2番手の山田が山本の残した走者を返したことで、6回途中を10安打7失点KO。山本は「大事な初戦のマウンドを任せていただいた中で役割を果たせなかったことが悔しいです」と肩を落とした。
0―8で零封負け。絶対エースで先勝するシナリオが狂った。第2戦の宮城で仕切り直ししたいが、チームに与えるショックは大きい。












