さあ、開戦だ。オリックス―阪神の両リーグの王者対決となる日本シリーズは、28日に京セラドームで開幕する。38年ぶりの日本一を目指す阪神は、59年ぶりとなる「関西ダービー」を控え、阪神サイドは「日本シリーズ特別査定」を導入する動きを見せた。

 監督会議を終えた阪神・岡田彰布監督(65)の口から飛び出したのは厳しい言葉だった。

 主力選手の大半が日本シリーズの経験がないことに触れ「『普通通り』には今回はできへん。相手も分からへんし、ほとんどが初めてなのに、普通通りできるわけないやんか。はっきり言うて。普通にはできへんで、誰も」と予測した。

 とはいえ、球団にとっても長年待ちわびた「日本一」の悲願をかなえる絶好のチャンスだ。〝本気〟になっているのは現場だけでない。フロント側も大舞台に臨むナインを最大限バックアップするべく、実は日本シリーズ限定の「特別査定」を約束している。

 球団関係者は「日本シリーズは、やはり通常のシーズンやCSよりもさらに重みのある舞台」とし、最大7戦が予定される短期決戦には細かい各査定項目に〝今季最高値〟のポイントを設定して評価していくという。

 今季から指揮を執る岡田監督が球団側に見直しを要請した「四球」も例外ではない。指揮官は四球は「ヒットと同じ」との考えから、査定ポイントは昨季よりも「0・2ポイント」が上積みされた。また、同じ「四球」でも「同点」や「点差」など試合の状況にも応じて、さらに加点対象となっていた。そうしたこともあり、打線の「つなぐ意識」は全体に浸透し、494四球はリーグでダントツの成績となった。

 そんな新たな査定方式は広島とのCSファイナルステージでも継続されたが、日本シリーズではさらに〝プラスアルファ〟されるというのだ。

 岡田監督が日本シリーズで指揮を執るのは、第1次政権の2005年以来となる。

「どんな状況であろうと結果を出すことやろ? 気持ちは絶対高ぶるわけやから。そこでいい結果を出すか、出さないかやろ!? 結局は」

 最後はそうナインを鼓舞した熟練指揮官だが、球団からも熱い援護射撃を受けるナインにとっては燃えに燃える頂上決戦となりそうだ。