せっかくの晴れ舞台なのに…。パ・リーグ3連覇を果たし、2年連続の日本一を目指すオリックスがなぜか肩をすぼめている。セ覇者・阪神との日本シリーズは28日から59年ぶりの〝関西ダービー〟として盛り上がりをみせる。その一方で11月23日に両球団で同日開催される優勝パレードをめぐって「クラウドファンディング」が実施されているのだが、どうにもオリックスが〝劣勢〟のようで――。

 日本シリーズ開幕が迫るなか、優勝パレードに向けた準備も進められている。11月23日に兵庫・三宮と大阪・御堂筋の2か所で時間差で行われる大規模なものとなる。そのため、大阪府と兵庫県では巨額の運営費に公金を投入せず、クラウドファンディングを実施。目標額を「5億円」に設定して18日からスタートさせたが、25日までに集まったのは「3242万円」で目標のわずか「6%」と苦戦している。

 支援金は3000円~1000万円までの8コースに分かれ、返礼品として希望する球団の特製グッズがプレゼントされる。コースごとに支援者数も公表されるのだが、顕著なのはオリックスが阪神より大幅に少ないことだ。3000円コースでは阪神の1871人に対してオリックスは463人で、5000円コースは阪神が536人でオリックスは102人。1万円コースでは阪神は1464人でオリックスが185人となり、やや高額の10万円コースは阪神は7人ながらオリックスは0人となっている。

 総額でも伸び悩む上に支援者の多くが阪神ファン…。球団関係者は「これはバツが悪いですね。阪神ファンの寄付金でウチがパレードに乗っかるような形になってしまう。どちらのファンもいると思うし、これからの伸びに期待するしかない」と気をもむばかりで、中にはお忍びで寄付したスタッフもいるという。昨年の御堂筋Vパレードは行政イベントの一環として招待され、今年も行政の実行委員会の仕切りで運営される。球団に出費がないことはありがたい限りだが「オリックスファンは財布のひもが固い」「割り勘勝ち」とも受け取られかねない事態だ。

 クラウドファンディングはパレード後の11月30日まで続けられ、目標額に達しなくても企業からの協賛金を募って実施される。28日からの日本シリーズで熱戦を繰り広げ、資金集めの起爆剤にしたいところだ。