6日の「ぎふ信長まつり」(岐阜市)で俳優の木村拓哉が織田信長に扮して行われた騎馬武者行列は、7日の朝昼情報番組で時間を割いて見物人らの〝狂騒曲〟が伝えられた。当日の来場者は46万人とされる。その動員力は、五輪メダリストらによる大規模凱旋パレードに劣らないものだった。

 来年1月27日公開の映画「THE LEGEND&BUTTERFLY」主演の木村と共演の伊藤英明が参加した「信長公騎馬武者行列」のコースは約1キロ。メディアで紹介された見物人は、もっぱら木村見たさに足を運んでいた。パレードに大観衆といえば、2016年のリオデジャネイロ五輪・パラリンピック後のケースが記憶に新しい。

 日本オリンピック委員会(JOC)のホームページによると、リオの五輪メダリスト50人、パラのメダリスト37人らによる合同パレードが2016年10月7日、都内で行われた。約80万人が沿道に詰めかけたとしている。コースは東京・銀座~日本橋。12年のロンドン五輪後には、五輪メダリスト71人が参加した約1キロのパレードが銀座で開催され、約50万人が集まった。

 数でいえばロンドン五輪、リオ五輪・パラの凱旋より少ない〝キムタクパレード〟だが、木村に熱狂するファンの姿からは、事実上1人で46万人を動員したことがうかがえる。五輪・パラのパレードでは複数のメダリストに関心が分散、もしくは全体としての「チーム日本」が注目されたことを考えれば、今回の木村個人への集中度は突出していると言える。

 プロ野球では12年、巨人軍の優勝を記念した2・3キロの日本橋~銀座パレードに38万人が集まった。さらにスケールが大きいのは、1974年に日本シリーズを制した、金田正一監督率いるロッテ。現千葉ロッテマリーンズのホームページにある球団史には、同年10月24日、「東京の外堀通りで観衆200万人ともいわれる優勝パレードを行う」と記されている。