仲井戸麗市「遠い叫び」
1998年に放送された「serial experiments lain」は、ネットワーク社会をテーマとした近未来SFアニメ。それこそ今から四半世紀以上前のアニメだというのが信じられないくらい、画期的で先鋭的な作品だった。今でも日本のみならず世界中でカルトな人気を誇っている。
このアニメの音楽を手がけたのが仲井戸麗市(チャボ)。元RCサクセションのギタリストであり、ソロボーカリストとしても長いキャリアを誇る日本最高のブルースマンだ。チャボはインストの劇伴だけでなく、エンディングテーマ「遠い叫び」と、最終話の挿入歌「孤独のシグナル」も歌っている。
SFというキーワードから想像すると、チャボによる音楽は間違いなく予想を裏切られる。特に「遠い叫び」。イントロのゆがんだ音色のギターリフから、間奏のギターソロ、そして独特の味がある歌い回し。どこを切り取っても“仲井戸麗市印”の、クールでありながら熱いソウルを秘めた楽曲なのだ。それが、逆にアニメの世界観をより深く彩っている。
「遠い叫び」と「孤独のシグナル」のカップリングはシングルCDで発売された。劇伴を含めたサウンドトラックアルバムにも両曲は収録されていたが、現在はシングル・アルバムともに入手は困難。中古でも結構な高値がついているが、シングルの2曲はチャボのベスト盤にめでたく収録されたので割と容易に聴ける。というか、ベスト盤に交ざっても他の収録曲との違和感が全くないのがすごい。機会があればアニメ自体もオススメ。必見レベルの名作だ。












