【You&Explosion Band「ルパン三世’80」】
今回は、いつもよりさらに時代をさかのぼった曲を取り上げたい。1977年から80年まで全155話が放送されたテレビアニメ「ルパン三世」第2シリーズ。そのオープニングテーマは、おなじみの「ルパン三世のテーマ」から始まり、全部で4バージョンあった。その最後となる第104話から最終話まで使われたのがYou&Explosion Bandの「ルパン三世’80」だ。
第104話のオンエアは80年代突入を目前に控えた79年10月。ちなみに同年9月にはイエロー・マジック・オーケストラのアルバム「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」がリリースされている。「テクノポリス」や「ライディーン」といったテクノポップの名曲が収録され、来るべき80年代の音楽シーンを予言したようなアルバムだった。
ところがこの「ルパン三世’80」、テクノな風潮とは似ても似つかぬサウンドで、逆に度肝を抜かれてしまったのだ。ビブラフォンが主旋律を奏でるビッグバンドジャズのアレンジによるインスト曲。もともとルパンの楽曲はジャズ風味が強かったが、それは主にフュージョンジャズで、ここまでストレートに懐かしいジャズサウンドはなかった。しかしそれがかえって斬新さとスタイリッシュさを生み、80年代へ向けてのレトロフューチャー的イメージでアニメを彩ったのである。
このバージョンが収録されたアルバム「ルパン三世 オリジナル・サウンドトラック3」は、何度もCDで再発売されており、アニメエンディング曲の「ラヴ・イズ・エヴリシング」や、映画「カリオストロの城」主題歌の「炎のたからもの」も入った名盤中の名盤。今聴いても全く色あせていない。今月亡くなった大野雄二さんが作曲・編曲を手がけた作品としても代表作と呼ぶにふさわしい。時代を超越した名バージョンに耳を傾けながら、天国に旅立った大野さんに手を合わせたい。












