【ライヴ・アット・ザ・リーガル/B.B.キング(1965)】

「キング・オブ・ザ・ブルース」ことB.B.キングの歴史的名作で録音は1964年。B.B.が最も脂が乗った時期のライブであり、会場のリーガル・シアターは黒人音楽の殿堂だったため、実にのびやかにB.B.の歌と超絶なギターが展開される。60年代後半の英国ブルースブームに大きな影響を与え「ギターの神様」エリック・クラプトンも心酔したという名盤だ。

 1曲目の定番「エヴリデイ・アイ・ハヴ・ザ・ブルース」からホーンとギターが見事に絡み合い、B.B.は迫力あるボーカルを聞かせる。続く「スウィート・リトル・エンジェル」からの「イッツ・マイ・オウン・フォルト」はややスローな演奏でB.B.はよどみのなくスリリングなギターを鳴らし、ボヤくような歌詞にはまるでコール&レスポンスのように女性客の嬌声が飛び交う。

 その後も「ハウ・ブルー・キャン・ユー・ゲット」「プリーズ・ラヴ・ミー」と代表曲が続き興奮が冷めないうちにB面へ移行する。「ユー・アプセット・ミー・ベイビー」「ウォーク・アップ・ディス・モーニン」とこちらも名曲が続き、大興奮のうちにボーカルが冴える変則的なスローナンバー「ヘルプ・ザ・プアー」でアルバムは幕を閉じる。

 よく聞き込むと音の数小節に隙間があり、ここぞという時にB.B.は超絶なテクニックを披露する。音数が少なくても合い間をB.B.の声とホーンが埋める。60年以上たった今でも、スリリングかつ生鮮品のように生でリアルなサウンドに聴こえるのはそのせいだろう。再発盤も出ているので、ぜひアナログで聴きたい名盤だ。