何よりも家族を優先して――。巨人の中田翔内野手(34)が19日にジャイアンツ球場で行われた秋季練習に参加。熟考を重ねているFA権の行使について語った。

 3年契約の1年目だった今季は故障や不調の影響もあって出場は92試合。シーズン終盤からは不動の遊撃手・坂本が三塁にコンバートされ、三塁手でセ本塁打王の岡本和が一塁に回った。来季もこの布陣となる場合、一塁の名手・中田翔の出番はさらに減る可能性もある。球団側とは契約期間中でも破棄できるオプトアウトの条項をつけており、出場機会を求めてFA権の行使も視野に検討を続ける。

 本人は「(家族と)まだそんなしっかりは話してないですよ。早いに越したことはないんでしょうけども。野球人生をまっとうする場所なんでね。真剣に考えたいですし。残るっていう意味でもね。今いろんなことを考えてますけども」と明言することはなかった。

 もちろん現役である以上、目指すのはスタメン出場だ。「DHでも守備に就くでも試合に出たい」。だが、自分の思いだけでなく愛する家族を最優先することになりそうだ。

 コワモテなビジュアルとは裏腹に、家族思いで優しいパパとして知られる中田翔。自身のインスタグラムにはかわいい子どもたちとの写真が数多く並び、溺愛ぶりが伝わる。飼育する爬虫(はちゅう)類たちには子どもたちと餌やりをするなど、ともに過ごす時間を何よりも大切にしている。

 苦しい時期に寄り添ってくれたのも家族だ。2021年8月に日本ハムから巨人へ電撃トレードで移籍した際には、一時的に単身赴任も経験。その後は札幌在住だった家族も東京へ移り住んでもらうことになり、子どもたちは転校し、慣れない環境で生活を支えてくれた。

 それだけに中田翔は「(家族会議は)もちろん、子どものことを考えた上での話し合いがメイン。子どもの学校のこともありますし。自分からしたらそこが一番ネックであったりもするし、家族あっての自分なので。そこは最優先に考えたい」。移籍先によっては再び子どもたちに転校してもらうケースも出てくる。移籍か残留か。何がベストなのか…。今オフは後悔のない選択を迫られる。