それだけ存在が大きかったということか。巨人・原辰徳前監督(65)の電撃辞任による余波がライバル球団にも広がっている。

 巨人の秋季練習2日目(15日)は雨天のためジャイアンツ球場の室内練習場で一、三軍合同練習が行われた。阿部慎之助新監督(44)はブルペンで今季4勝の左腕・横川、一軍登板ゼロの畠を熱烈指導。内容について「コースに投げられないから、ど真ん中を狙って投げてみてということ。逆の発想じゃないけど。コースを狙って真ん中へいくのが打たれるんでしょ」と説明した。

 その一方で、シーズン最終戦での指揮官交代余波は続いている。コーチ陣の組閣発表が先送りにされているだけではない。6日付で原監督と5年間にわたりタッグを組んだ大塚敦弘副代表兼編成本部長(64)から、吉村禎章編成本部長スカウト担当(60)へと編成トップが交代したが、ライバル球団の編成関係者は「巨人の動きがまったく読めなくなった」と困惑を隠さない。

ジャイアンツ球場に姿を見せた新任の吉村禎章編成本部長(右)
ジャイアンツ球場に姿を見せた新任の吉村禎章編成本部長(右)

 その上で「今までは正式にオファーする前に、全権の原さんにトレードの感触を確かめることができた。吉村さんは国際部長を務めていたけど、国内選手の移籍に関しての手腕は未知数。これからはいったい誰と交渉するのがいいのか…」とこぼす。

 また、第1次戦力外でも支配下7選手が発表されたのは期限ぎりぎりの13日。前出の関係者は「当初はシーズン終了翌日の今月5日に発表と聞いていた。監督交代で再検討したのだろうけど、混乱ぶりが伝わってくる。FAなど補強戦略も変わるだろうし、これまでなら見送っていた選手を狙う可能性もある。巨人の動向に注意していかないと」と警戒心を強めた。

 17年間指揮を執った〝絶対監督〟の辞任だけに球団内外で、その余震はしばらく続きそうだ。