エースが仁王立ちした。ソフトバンクが15日のCSファーストステージ・ロッテ戦(ZOZOマリン)に3―1で快勝。負ければ終戦の崖っぷちで踏ん張り、1勝1敗のタイに戻した。
ロッテファンの大歓声が鳴り響く敵地で快投を見せたのが有原航平投手(31)だ。シーズンの最終登板から中5日のマウンド。首脳陣が100球以内を想定していた中で6回を72球にまとめ、1失点に抑えた。6月の一軍昇格から10勝に到達した右腕の投球に藤本監督は「やっぱり違うなというところ。飛ばして試合をつくってくれた」と最敬礼だった。
クールに打たせて取るイメージが強い右腕だが〝熱い闘魂〟を秘めたタイプだという。現役時代に熱い投球で知られた斉藤和巳投手コーチも「マウンド上でもベンチ裏でも気持ちが入っているからね。ひょうひょうと? してないよ。うちの先発投手だったら一番熱いんじゃないか。カリカリしている時もあるしね」と頼もしそうに明かす。
ポーカーフェースから一転、時折マウンド上で感情を表に出す時があるが、あれこそが本来の姿で、自らの投球に対する「誇り」を強く持っていることから、打たれてベンチ裏で感情をむき出しにして悔しがっている時もあるという。相手が手ごわいほど燃えるところもあり、オリックス・山本由伸とのマッチアップでは、チームの12連敗を止める完封勝利を挙げるなど4試合で3勝1敗、防御率1・41と投げ勝っている。
まさに下克上のキーマンともいえる有原。「とにかく勝ててよかった。次に備えてしっかり準備をしたい」とチームのファイナル進出を見据えて気を引き締めた。












