広島はDeNAとのCSファーストステージ第2戦(15日、マツダ)を4―2で制し、2連勝でファイナルステージ進出を決めた。新井貴浩監督(46)は18日から甲子園球場で臨む古巣との大一番に向けて「全員野球で高校球児のように戦っていきたい」と鼻息を荒くしている。そんななか、本紙専属評論家の大下剛史氏は〝下克上のキーマン〟に秋山翔吾外野手(35)の名前を挙げた。
【大下剛史・熱血球論】カープが初のリーグ優勝を決めたのが、1975年10月15日。48年後の同じ日にCSファーストステージを突破した。当時のVメンバーの一人だったOBとして感慨深いものがある。
「全員野球」を掲げる新井監督の戦いぶりは、シーズン中から一貫していてブレがない。短期決戦だからと格好つけることもなく、普段通りの野球ができていた。そんな中で〝心配の種〟でもあった秋山が、途中出場の初戦でサヨナラ打を放ち、この日は3―2と勝ち越した直後にダメ押し犠飛。結果はもちろん、その内容に復調の兆しが見て取れた。新井監督も安心しているのではないだろうか。
今季終盤の秋山は故障や不振に苦しんできた。責任感の強い選手だから焦りもあっただろう。打席では「打ちたい」という気持ちが強いあまり、引っ張ろうと〝かかと重心〟になっていた。この日も第3打席までは、いずれも外角球を仕留められずに2つの二ゴロと空振り三振。それが第4打席ではしっかり足の先に体重を乗せ、外角高めの直球を捉えて左犠飛にした。狙って逆方向に打球をはじき返したことで、本来の打撃を思い出せたはずだ。
日米通算1636安打を誇り、首位打者に4度の最多安打と数々のタイトルに輝いた実績と技術はダテじゃない。復調のキッカケをつかんだことで、18日からの阪神とのCSファイナルステージでは大暴れしてくれそうな予感がする。(本紙専属評論家)












