大谷翔平の気持ちを見習え――。巨人の阿部慎之助新監督(44)がV奪回に向け投手陣に「ど真ん中勝負」の必要性を説いた。

 秋季練習2日目となった15日はあいにくの雨。室内での練習となったが、阿部新監督はブルペンで今季4勝の横川凱投手(23)、右ヒジの故障で一軍登板がなかった畠世周投手(29)の2人の投球に熱視線を送った。

 1球ごとに投球データを見ながら助言した指揮官は、「コース投げられないからど真ん中狙って投げてみてくださいっていう。逆の発想じゃないけど。コース狙って真ん中いくのが打たれるんでしょと。多分ど真ん中投げるのも難しいと思うよ」と指導を振り返った。

 指揮官には理想とする勝負がある。「WBCの最後見てみてよ。トラウトと大谷。もちろん大谷くん級のピッチャーいないんだけど。アウトロー狙ってた?」と報道陣に逆質問した。

 今年3月のWBC決勝・米国戦で1点リードの9回に大谷が登場。二死走者なしでトラウトをフルカウントから最後は大きく曲がるスライダーで空振り三振に仕留めた。「あれが理想にしていきたい、目標にしていきたい勝負かなって思う」と阿部監督は力を込める。

 2年連続Bクラスに終わった今季の401与四球はリーグ3番目の多さだった。「気持ち、意識。アウトローにビシッといってボールと言われるのか、ど真ん中投げて空振りとるんだとか、打ち取るんだと思っていくのか。そこだけだと思う」と青年監督は断言した。プロ野球公式戦が始まった1936年以降で巨人初となる捕手出身監督がまずは投手の意識を変えていく。