〝原節〟は最後まで健在だった。巨人の阿部慎之助新監督(44)が6日に、都内で行われた監督就任会見に出席。同席した原辰徳前監督(65)との意外な秘話を明かした。
会見には原辰徳前監督(65)、山口寿一オーナー(66)も同席。2人に挟まれる形で壇上に上がった阿部新監督は「私が二軍監督に就任した際に、(原監督から)ご指導いただいて。『指導者とは業』だと。叱咤激励を…」と二軍監督時の話を振り返り始めると、原前監督が「1回怒ったことあったね!」と突然〝乱入〟。
阿部新監督も思わず苦笑いを浮かべるも、原前監督はお構いなしに思い出話を続け「(阿部新監督が)二軍監督の時に、背中を椅子(の背もたれ)に付けて試合を見てた。『僕は1回も背中に椅子を付けてみたことないよ』と。『1試合1試合、業だと思っている』と言ったね。覚えたか!?」と笑顔で後輩に確認。
それを受けた阿部新監督は「覚えています。『永遠に修行だ、業だ』と、自分の胸にしっかり刻んでやってきました。来年度以降も、ジャイアンツに継承していきたいなと思っております」とタジタジで、背筋をただしていた。
また、名将の試合中の所作も引き継ぐことを明かした新指揮官。「僕が原監督を見て見習わなきゃならないなと思ったのは、本年度、監督がマウンドに言って投手交代することになった、その行く姿を見て『本当は行きたくないんだろうな』とか、それでも行く、あの姿勢をベンチから見ていました。やはりいろんなものを考えながら行っているんだろうな、と思いました。時には叱咤激励もしたり、打たれた投手にも笑顔で交代を告げたりという、『術』っていうんですかね。そういうのも見てました」と明かすと、ここで再び先輩指揮官がカットイン。
原前監督は「笑顔で伝えている時は結構きついことを言っているんですよ(笑い)。そうじゃない時は優しいことを言っている」と意外な事実を公表すると、阿部新監督は「『お前さんは笑顔で選手に怒れるようになったら一人前だ』と。それを目指してやりなさいとご指導受けたこともあります」と、大先輩からの金言も明かした。
師弟関係で結ばれた2人の意外な秘話が次々と明らかになった就任会見。バトンが受け継がれたこの日も、軽快な〝原節〟は最後まで健在だった。












