阪神は4日の今季最終戦から2日間の休養日を挟み、7日から本拠地・甲子園で練習を再開。来日1年目のヨハン・ミエセス外野手(28)は出場60試合で打率2割2分2厘、5本塁打、16打点の成績でシーズンを終えた。

 助っ人としてはやや物足りない結果ではあるが、岡田監督は「今まで本当の野球をしたことないんやろ。ちゃんと教えたら大化けするかも分からんで」と背番号55のポテンシャルを高く評価。来季のチーム残留も決定的となっている。

 今やミエセスはチームに欠かせない愛されキャラ兼宴会部長。18年ぶりとなるリーグ制覇を決めた際に行われたビールかけでは、大仏マスクと「本日の主役」と書かれたタスキを身につけて大ハッスル。頭が大きすぎてマスクをかぶりきれなかった〝オチ〟もついたが、岡田監督からは「ミエちゃん。『主役』ちゃうよ。成績に見合った暴れ方をしなさい」と容赦なくイジられ、MVP級の大爆笑をゲットした。

ビールかけで、巨頭のせいで大仏のマスクが入らないミエセス
ビールかけで、巨頭のせいで大仏のマスクが入らないミエセス

 開幕当初は未知の日本野球への適応に苦戦した。4月には最愛の父親を亡くし、母国・ドミニカ共和国へ緊急帰国…。だが、そんな気苦労と傷心の日々を救ってくれたのは、新天地・日本で得たチームメートたちだった。自身の誕生日にあたる7月13日のDeNA戦(甲子園)の試合前にはサプライズでバースデーケーキをプレゼントされ、チームメートから盛大に祝福された。

「自分としても父が亡くなったりで、落ち込むことは多かった。でも、こうしてチームのみんなに祝福してもらえて『自分は一人じゃないんだ』と思うことができたよ。日本の野球から学ぶべきことはたくさんある。自分も成長してみんなの力になりたい」とミエセスはチームへの思いを語る。

 見た目は超コワモテ。でも、その内実は繊細で陽気で仲間を心から大切にするグッドガイ。18日からはCSファイナルステージがスタートする。運命の地・日本で出会ったアミーゴたちとともに、ミエちゃんはこれからも白球を追い続ける。