気にならないと言えばウソになる――。パ2位の死守を目指すソフトバンクは、7日に敵地で4位・楽天戦(楽天モバイル)に臨む。CS進出争いは、ロッテを含めた3球団が1・5ゲーム差内にひしめく大混戦。ソフトバンクは2試合を残し、3位以上の確定まで〝マジック1〟とする一方、最悪の場合は4位で終戦する可能性もある。
野球界はゲンを担いだり、因縁を思いのほか気にする。さかのぼること1年前。「優勝」と「Aクラス確保」の価値は違えど、昨季はリーグ優勝マジック1となってから残り2試合に連敗し、悲劇的な逆転V逸を味わった。それだけに選手や首脳陣、チーム関係者の間には「状況はあの時とまるっきり一緒」との受け止めがある。
「去年、優勝できない確率は確かに数字上は極めて低く、世間は絶対優位とみていた。でも、周りが楽観視すればするほど真逆の空気がチーム内にはあった。遠征先の宿舎やロッカー内でのあの空気感は忘れられない」(球団関係者)。〝トラウマ〟を否定する人間は少ない。選手や首脳陣に共通しているのは、シンプルに「あの屈辱を二度と味わいたくない」という思いだけだ。
仙台への移動前に選手会長の今宮はこう言った。「勝つのみ。それだけです」。試合がなかった3日間、ライバルチームの試合は一切見なかったといい「ほかのチームは関係ないんで。自分たち(次第で決まるもの)なんで」とチームの思いを代弁した。
状況は酷似しているが、あの時とは違うものもある。「去年はヤバいという空気感だったけど、今年は恥ずかしい思いは二度としたくないという選手たちの意地を感じる。その違いは大きい」(チーム関係者)。今年は同じ轍を踏むわけにはいかない。












