常勝復活に向けた一手となるか。3年連続のV逸を喫したソフトバンクが、秋季キャンプで分離方式の見直しを検討していることが分かった。

 2022年の春から分離キャンプとなり、大枠で一、二軍が宮崎、三軍やリハビリ組が筑後のファーム施設と分かれてきた。新たに四軍が創設され、さらに大所帯となった今季も春は同様の方式で行われた。

 今秋は一~四軍の野手陣が宮崎、投手陣が筑後と分かれることで、従来の「横割り」から「縦割り」に変更する方針。球団フロントは「それぞれで一長一短もあるだろうが、現状の話として、やってみたらどうかということ」と話した。

 メリットとして挙げられるのが新陳代謝、競争意識の活性化だ。4日時点で支配下70人、育成53人の巨大組織に膨れ上がっている。そのことにより、一軍の壁はより高くなり、特に育成選手のモチベーション維持の難しさもクローズアップされてきた。

 チーム内からも「かつては育成選手の人数が少なかったこともあるが、同施設内で主力の姿から刺激を受けることもできた。一方で今の三、四軍選手はレギュラークラスの選手でもいかに練習しているかだったりも見られておらず、上というよりは横を見ている」との指摘も出ていた。

 投打で分かれれば、異なるグループであっても少なからずトレーニング方法など主力の取り組みを見聞きすることもできる。育成選手から上を目指すギラついた若手が多く出てくれば、支配下の若手への突き上げになり、ひいては主力も含めたチーム全体の刺激にもなる。かつてのような好循環の青写真も描ける。

 世代交代の過渡期にもある現在のソフトバンク。育成と補強の両輪が担ってきた常勝のサイクルへの回帰を目指している。