やはり波に乗れない。ソフトバンクが1日の日本ハム戦(ペイペイ)に3―4で逆転負けを喫した。楽天に同率2位で並ばれ、4位・ロッテも0・5ゲーム差まで再接近。残り4試合まできて大混戦から抜け切れないでいる。
逆転サヨナラ勝ちした前夜の勢いを生かせなかった。2―1とリードした直後の3回に先発・石川が2四球で走者をため、田宮に逆転3ランを被弾。藤本博史監督(59)は4回からバッテリーごと交代させ、積極的な代打攻勢を仕掛けて1点差まで追い上げたが、好機であと1本が出なかった。指揮官は2位でのCS進出へ「残り4試合もこういう形で全員でいくつもりでいます」と総動員態勢を掲げた。
またしても3連勝が遠かった。7月以降は一度もなし。首位にいたチームが7月7日からの12連敗で突如として大崩れし、オリックスに独走で3年連続Vを決められた。その要因は複数のものが絡み合ってのものだろうが、立て直しへの前提として、2010年代に黄金期を築き上げた〝常勝軍団の幻影〟が足かせとなっているのではないかと省みる声も出ている。
「いまだに常勝軍団、勝ちが義務付けられたチームとのイメージも持たれているが、そういう意識はもう一切捨てていかないといけないんじゃないか。チーム、首脳陣にとっても重圧になり、若手もチャンスのはずの一軍出場が、失敗できないとピンチになっているようにも見えてしまう。現実的には直近でリーグ優勝も少なく挑戦者なわけですから」(球団関係者)。
リーグVでいえば、直近6年で20年の1度のみ。6球団の争いで多いとはいえない。その間に2度の下克上を成し遂げて王者として君臨してきたものの、確実に世代交代の過渡期は迎えている。球団がV奪回へ活路を見いだした大型補強がハマった一方で、新陳代謝、競争を生む若手の台頭には苦戦している。
チームの主力陣は実力者ぞろい。下克上で日本一を奪回するチャンスはある。リーグ優勝へのリベンジは来季果たすとして、今は底力を発揮して混戦を勝ち切る。












