今季も課題をクリアできなかった。原辰徳監督(65)率いる巨人はリーグ4位が確定し、2年連続でBクラスに沈んだ。低迷した要因はいくつもあるだろうが、勝利の方程式を築けなかったリリーフ陣もその一つだろう。救援防御率は1日現在でリーグワーストの3・84。守護神・大勢の長期離脱も響いたが、チーム内からは首脳陣の投手運用も指摘されている。
昨季も4位に沈んだチームの課題の一つが絶対的なクローザー・大勢につなげる「8回の男」の出現だった。ただ、今季はその大勢が故障で6月末に離脱。チームは約2か月半もの間、守護神不在で戦う事態を強いられた。
5月に2シーズンぶりにリリーフエースの中川が戦列復帰したが、やはり1人だけでは心もとない。首脳陣としては9回からの〝逆算〟もできなくなり、方程式を定められないまま鉄腕・高梨や若手成長株の菊地、新人の船迫や途中加入の鈴木康、先発から配置転換させた新助っ人のビーディなどを起用。しかし、安定した試合運びをできず、接戦を落とすケースも少なくなかった。
役割を定められない中でも時間は待ってくれない。首脳陣は選手個々の状態を見極め〝ベスト〟の選択をしてきたはず。誤算は多々あったものの、チーム内から聞こえてきたのは投手陣全体の運用だった。
「やっぱり先発の使い方にも一つの問題があると思います。横川や松井など立ち上がりに不安のある先発投手が登板した際には、試合序盤に見切りをつけて早期交代するケースが多く見られました。結果的にそのシワ寄せが救援陣に行ってしまいましたから」(チーム関係者)
中でも横川はその筆頭格で、4試合連続で5回ももたずに早期降板。期待通りの結果を残せなかった投手自身に責任もある一方で、見切りの早さが結果的に救援陣の負担をジワジワと増やす形にもなっていた。
「今季は菊地ら若手投手も原監督から多くのチャンスをもらったことで台頭の機会をつかむことができました。しかし、最終的にその若手たちにも負担がいってしまった。せっかく若手が育ってきたんですから、ある程度割り切って、先発起用でもう少し我慢ができればこの悪循環は減らせたのかもしれません」(同)
大胆な先発投手の早期交代は、好転すればチームに弾みをつけるケースももちろんある。同時に誰かが先発投手が本来投げる〝責任イニング〟を穴埋めしなければならない。そうした疲労の蓄積が負の連鎖を生んでしまったのか。
屈辱のBクラスに終わった原監督は「大いにしっかりと受け止める必要があるチーム」と話していた。1日のヤクルト戦(東京ドーム)は1―0で接戦をモノにしたが、長年の課題は来季に持ち越された。












