これも〝アレ流〟か。18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神は29日のDeNA戦(横浜)に3―5で敗れた。
本拠地・甲子園での公式戦は27日に終了。残る3試合はすべて敵地での戦いとなり、次に控える聖地での試合は10月18日からのCSファイナルステージとなる。岡田彰布監督(65)は本拠地最終戦のセレモニーで「18年ぶりに『アレ』を成し遂げたので、まだ甲子園球場をホームとして試合をすることができます。(CSまで)約3週間ありますが、フェニックス・リーグなど最善の準備をして、10月18日にまたこの場に戻ってきたいと思います」とスピーチ。
球団の営業関係者も「『最善の』というフレーズが監督さん〝らしい〟というか。われわれも実際に優勝を経験してこなかったので『優勝するとこういう感じなのか…』という気持ちで業務にあたってます」とCSの本拠地開催に向けて忙殺されながらも、うれしい悲鳴を上げている。
ただ、CSに向かうなかで岡田阪神では通例と異なる独特な手法もとられていた。優勝を決めたのは14日。その後に甲子園では6試合行われたが、今季限りでチームを去る実績組のベテランや功労者を送り出すための〝セレモニーマッチ〟が一度もなかったことだ。前出の関係者も「甲子園で残り6試合ありましたから『あるのかな…』と考えたりはしました」という。
今年の戦力外通告の解禁日は10月2日以降だが、すでに整理対象となる選手については選定済み。近年は来季への準備を進めながら、該当選手の了解を得て「退団」や「引退」などの発表を行い、これまでの功績をたたえる場を設けている。昨年までの矢野前監督政権下では、CS進出決定後の主催試合で2022年に糸井、岩田(21年)、藤川と能見(20年)を送り出してきた。しかし、今季はそうした秋口特有の雰囲気はみじんも感じさせない。
岡田監督の思考の軸にあるのは常に「見極め」。この日もCSで対戦する可能性があるDeNA戦で、試合前まで6戦5勝(1敗)と相性のいい青柳を先発させた。公約した〝最善〟へ、惜別ムードをつくらず引き締まった空気が流れている。












