阪神・大山悠輔内野手(28)が26日のヤクルト戦(甲子園)で決勝の16号2ランをマーク。4番のひと振りでチームを2―0の零封勝ちに導いた。
両軍無得点だった4回一死三塁で迎えた第2打席に、相手先発左腕・高橋が投じた144キロ直球を一閃。秋の夜空に舞い上がった白球はあっという間に左翼席へ消えた。
前カードの中日2連戦(バンテリン)では7打数無安打に終わり、岡田監督から「危機感がない。ただバット振ってるだけやんか」とメディアを通じて苦言を呈されたばかり。「自分の中ではまだまだ。優勝が決まって気を抜いている選手は一人もいない」と表情を引き締めた。
今季の大山が選んだ四球数の「95」、出塁率4割2厘はいずれもリーグトップ。自身初となるタイトル獲得もいよいよ現実味を帯びてきた。セ球団のスコアラーも「昨季までの大山は好不調の波が激しい打者だったが、今季は厳しいコースを突かれてもなかなか崩れてくれないし、我慢もできるようになった。これまでは『ただ強く振るだけの打者』だった印象ですが、状況によってバッティングを変えることができるようになった」と虎の4番の進化に舌を巻く。
球団関係者も「3番の森下、5番の佐藤輝が好不調の波に苦しむ中、今年の大山は安定感のある4番打者としてチームを優勝にまで導いてくれた。成績(打率2割8分8厘、16本塁打、73打点)こそ派手ではないかもしれないが、その存在感はチームの中でも抜きんでていた」と高く評価。岡田監督のもとで安定感を増した不動の4番打者がいたからこそ、18年ぶりとなるリーグ制覇が達成できたと力説する。
次なる目標は球団史上2度目となる日本一だけだ。人気老舗球団の主力打者として、長く苦難と重圧に耐えてきた背番号3。開花と収穫の季節は今年になって、ついにやってきた。












