怒りを通り越し、試合後はもはや半笑いだった。阪神は29日のDeNA戦(横浜)を3―5で落とした。
スコア的には2点差の惜敗も、先発・青柳晃洋(29)の乱調が大きく試合を左右した。立ち上がりから不安定な制球で、4回まで7死四球。2回に4番・大山の同点弾などで逆転してもらったにもかかわらず、責任投球回すらもたなかった。
2点リードの4回には2つの四球から、関根、牧、宮崎の上位打線に3本の長短打を浴び、瞬く間に3失点。降板後、球団を通じて「立ち上がりから流れをつくるような投球ができず、野手陣が逆転してくれたリードも守り切ることができず申し訳ないです」と肩を落とした。
前回登板の21日の巨人戦(甲子園)で5回5失点。3年連続の2ケタ勝利もその時点で厳しいものとなっていた。この試合後には岡田彰布監督(65)は「もう、ないない。他に投げさせたいピッチャーもおるしな」と事実上、ポスト・シーズンの先発枠から外れる可能性が高いことを示唆していた。
しかし、その後は指揮官も考えを改め、昨年までの不動のエースに「ラストチャンス」を与えること決断。「それで(先発機会を)やっとたんやけどなぁ」(岡田監督)。今季5勝を挙げているDeNA戦にぶつけて好投なら、CSファイナルにDeNAが進出した場合に「抜擢」するプランも温めてはいた。
だが、当の本人があまりに不甲斐なさすぎた。試合後、青柳について岡田監督は「4回で100球やもんな~びっくりするわ」と〝謎〟の笑みを浮かべて対応。「今季ラストか?」の問いにも「それは、そうなるわなぁ。フォアボール何個出しとんのや? 7(四死球)個か? 自滅やんか。そらなぁ(4回で)100球いくんやからな」と皮肉交えるほど。
期待した内容にはほど遠かったが、感情をあらわにはせず…柔和な笑顔で振り返った表情とは裏腹に、今季開幕を任させたエースへの失望感だけが漂っていた。












