11月に現役を引退するDDTの赤井沙希(36)が、最初で最後のKO―D無差別級王座取りのチャンスを惜しくも逃した。

 11月12日の両国国技館大会で引退試合を行う赤井は、24日の東京・後楽園ホール大会で王者クリス・ブルックス(32)に挑戦。王者からの逆指名を受け、デビューから10年で悲願の同王座初挑戦を果たした。

 試合ではいきなりビッグブーツで先制攻撃を浴びせ優勢に持ち込んだ。その後も得意の蹴り技を連発し、雪崩式のケツァル・コアトル(変型ラ・マヒストラル)を発射。会場を大いに沸かせた。

クリス・ブルックスにキックを浴びせる赤井沙希
クリス・ブルックスにキックを浴びせる赤井沙希

 最後までクリスにくらいつき意地を見せたが、王者の牙城は崩せず。最後は変型オクトパスストレッチを決められ、レフェリーストップにより敗北を喫した。

 試合後、赤井は「戦いは挑戦が決まったときから始まっていて…。リング上だけじゃなくて、プレッシャーとか、みんなの思いとかを全部背負ってリングに立っている挑戦者の姿を私はいつも見てるばっかりだったけど、みんなこれと戦ってきたんだって。改めてKO―D無差別級のベルトとの距離を感じました」と振り返った。

 ただし、試合中には勝機をつかんだ瞬間もあったという。「あと一歩足りないところって何だろうって。11月12日の両国大会まで、このモヤモヤを晴らすために日々、自分のために、応援してくださっている皆さんのために戦っていきたいと思ってます」と引退試合まで駆け抜けることを約束した。

 また30日の京都・KBSホール大会では、同じ「イラプション」の坂口征夫、岡谷英樹と保持するKO―D6人タッグ王座の防衛戦でクリス、高梨将弘、駿河メイ組の挑戦を受ける。

 気持ちを切り替えた赤井は「クリスとの戦いは終わってない。地元での最後の凱旋試合でクリスから直接(3カウントを)取って、今日の悔しさや思いを晴らしたいと思います」と前を向いた。