オリックスがリーグ3連覇を達成した。20日のロッテ戦(京セラドーム)は3万5619人の大観衆が見守る中、打線のミラクル集中打で6―2と逆転勝利し、悲願の有観客による本拠地胴上げが実現した。

 山崎颯が最後の打者・ブロッソーを空振り三振に仕留めて雄叫びを上げると、全選手がマウンドに駆け寄った。ベンチから出てきた中嶋監督が照れくさそうに輪に加わると、胴上げ開始。〝令和の知将〟が5度、宙に舞った。続いて杉本も胴上げされ、全選手が抱き合って喜びをかみしめた。

 大歓声に包まれた中嶋監督は「最高です。本当に何とかここで胴上げしたいと思っていた。本当にうれしい。何とか逆転してくれて選手がすごいなと思った。投手陣が頑張ったし、だいぶ助けてもらった。野手陣もいい守備、いい攻撃をして勝利につながった」と声を詰まらせた。

 ミラクルな集中打だった。先発の山崎福が5回途中を2失点で交代。打線は先発のカスティーヨを打ち崩せず、劣勢の空気が場内に漂った。しかし、0―2で迎えた7回、二死から打線が爆発した。3番手の横山を二死二塁と追い詰めると、6番・ラオウ杉本が中前にしぶとく適時打を運んで1点差。さらに一、二塁から紅林が右前に同点の適時打を放つ。

 異様な盛り上がりの中、一、二塁から打席に立った続く野口が右翼線に弾き返し、ついに勝ち越しに成功。さらに一、三塁から中川の右中間を破る適時三塁打で2者を生還させると、西野、森も続き、6本の集中打を浴びせて一挙6点を叩き出した。

 一昨年がロッテの敗戦を待って京セラで無観客の胴上げ、昨年が仙台で胴上げ。今季はこの日を逃すと博多に移動だっただけに、何としても決めたかった。そんなナインの思いが130試合目に結実。令和の常勝軍団が圧倒的な強さで頂点に立った。