勝つには勝ったが…。巨人は5日のヤクルト戦(神宮)に4―3で競り勝ち、勝率5割に復帰した。
この日は先発した山崎伊が同点の4回に相手先発・サイスニードに痛恨の逆転2ランを被弾。一時は劣勢となったが、1番・梶谷の3安打の活躍などもあって試合を振り出しに戻すと、9回一死一、三塁のチャンスで代打・重信の二ゴロの間に吉川が本塁に気迫のヘッドスライディングを決め、決勝点をもぎ取った。
試合後の原辰徳監督(65)は「あまりいい点の取られ方をしないのを、粘って得点ができたのが大きい」としぶとさをたたえた。
そんな中で不安要素としてチームに広がるのが、どうにも止まらない「離脱ドミノ」だ。8月23日に吉川が体調不良で離脱。27日には戦列復帰したが、それだけでは終わらなかった。立て続けに同29日に主将・岡本和と梶谷が発熱でそろって登録抹消。今月に入り、1日には岡本和と梶谷が同時にカムバックしたものの、同日に中田翔が体調不良で抹消となった。
チームの主戦力が入れ代わり立ち代わり離脱する状況が続いており、この日はとうとう坂本勇人内野手(34)までもが「体調不良」を理由に「特例2023」で登録抹消…。指揮官は「いるメンバーでベストで戦うだけですね」と努めて冷静に話したが、こうも主力が次々と入れ替わっては頭の痛いところだろう。
しかも、今週は5位のヤクルト、最下位・中日との6連戦。4位から上位進出を目指すチームにとっては、下位との戦いを取りこぼすことなく、是が非でも白星を積み重ねておきたいところだ。しかし、現状では新たな体調不良者が出ないとも限らない。坂本を欠いた穴は大きく、これ以上の離脱者は防ぎたいところだが、こればかりは誰にも予測不可能だ。
ペナントレースも残り22試合となり、3位・DeNAまで2ゲーム差に迫った。熟練指揮官は〝見えない敵〟とも戦いながらタクトを振ることになりそうだ。












