米人気プロレスラーのCMパンク(44)が、所属のAEWを解雇されて波紋を広げている。
8月の英ウェンブリースタジアム大会「ALL IN」のバックステージでジャック・ベリーを暴行。昨年9月にもケニー・オメガ、ヤングバックスらと同様のケンカ騒動を起こしており、AEWのトニー・カーン社長からパンクとの契約解除が発表された。人気レスラーの解雇は、多くの米メディアで報じられ、大きな注目を集めた。
一方でこの発表と同時に流れたのが「パンクがWWEに復帰するのではないか」との臆測だ。2014年に退団するまでWWEマットで活躍。WWE王座を2度、世界ヘビー級王座を3度手にした〝カリスマ〟がフリーの立場になったことで、「WWEに復帰するのではないかという臆測が広がっている」(ロサンゼルス・タイムズ紙)。
さらにWWE今年最後のPLE「サバイバー・シリーズ」が11月25日にパンクの地元、イリノイ州シカゴのオールステートアリーナで開催されることから、このウワサに拍車をかけている。
SNS上でもそうした書き込みが目立つ中、現実的にはどうなのか。前出のロサンゼルス・タイムズ紙は「パンクは行く先々でトラブルがつきまとい、2014年には彼自身も波乱のWWE退団を経験しているだけに、その可能性は低そうだ」と指摘。14年に退団した際は自身の処遇を巡りWWEとトラブルになった上で解雇されており、退団後は当時の絶対権力者だったビンス・マクマホン会長を批判するなど、公然とケンカを売っていた。何より現状では、パンク自身が現役を続ける気があるのかもわからない。
ただ、現在のWWEは〝ザ・ゲーム〟トリプルHがCCO(最高コンテンツ責任者)の要職に就き、現場を仕切っているが、米総合格闘技イベント「UFC」親会社のエンデバー社に買収され、UFCとの経営統合を予定。パンクはWWE退団後にUFC参戦を果たしただけに、新会社の判断に委ねられる可能性もある。
こうしたことから、ロサンゼルス・タイムズ紙も「両者にとって金もうけのチャンスはすべての傷を癒やすので、決してないとは言い切れない」と結んでいる。果たして、カリスマレスラーの行き先は――。