日本高野連は22日、台湾で開催される「第31回WBSC U―18ベースボールワールドカップ」(8月31日~9月10日)に参加する代表20選手を発表した。

 なかでも注目となったのは、甲子園不出場組のなかから選出された、横浜高(神奈川)の緒方漣内野手(3年)。横浜は慶応と激突した神奈川県大会の決勝で2点リードの9回、無死一塁から二ゴロ併殺を狙ったプレーで遊撃手の緒方が二塁ベースを踏んでいないとジャッジ(記録は遊撃手の失策)され、その後に逆転3ランを浴びるなどで甲子園出場を逃した。しかし、中継映像では緒方がベースを踏んでいたようにも見えたため「誤審だ!」と波紋が広がっていた。

 かつてロッテや中日で活躍した横浜高OB・愛甲猛氏も「ショートがベースの角を蹴ってファーストに投げるなんて当たり前のプレーなのにそれが見えてないなんて…」と即座に反応していた。それだけに今回、緒方が「日本代表入り」したことには「今の高校野球のショートの守備力からいったら、彼が選ばれても全然不思議じゃない。むしろ当然だと思っていますよ」としながらも「高野連の配慮もあったんですかね。でも、本当によかった。最後の夏を不完全燃焼で終わってしまったことで、野球を嫌いになってしまわないか心配でしたが、先々プロを目指すのならこれぐらいの試練は乗り越えてもらわないといけない」と話した。

 緒方は2年前の夏の甲子園で、史上初となる「1年生によるサヨナラ本塁打」で華々しくデビュー。昨夏も甲子園でプレーするなど、世代を代表する選手なのは間違いない。

 愛甲氏は「今年の6月、(U―18代表監督の)馬淵監督とお会いして話をしたときに『あの子はこれからもっともっと伸びるよね』と、緒方のことを高く評価してくれていた。ワールドカップでもベースの角を蹴って送球するプレーはやってほしい。プレーのクオリティーは絶対に下げてほしくないですね」と話した。