今シーズン中に大抜擢? 日本ハム・新庄剛志監督(51)が郡司裕也捕手(25)の起用法に連日、頭を悩ませている。

 今年6月に中日からトレードで加入したプロ4年目捕手は、一発長打を秘めた打撃がウリ。指揮官もその打棒を高評価しているため、移籍直後から一軍で積極的に起用を試みている。ただ、郡司の本職である捕手には伏見、マルティネスに加え3年目・古川が攻守に渡って好調。郡司を捕手として起用する必要性はない。

 そこで新庄監督は打撃を生かすため一塁、外野、指名打者での起用を模索しているが、これらのポジションもレギュラー格を含め、ライバルが粒ぞろい。結果、指揮官は今月中旬から郡司に二塁守備の練習を始めさせているのだ。

「めちゃめちゃ(試合で)使いたいから。いろんな可能性が増えていってくれたらいいので」(新庄監督)

 もっとも、この指揮官の発想に郡司本人は驚くばかり。というのも二塁はプロではもちろん、幼少期を含めて一度も試合で守ったことがないからだ。

 17日の本拠地戦前から2日続けて試合前に二塁守備練習を行った本人にその手応えを聞くと「手応え? いやいや、僕には違和感しかない」と苦笑いを浮かべ、複雑な胸中を明かす。

「(二塁は)専門性の高いポジションですから。そこが一番不安です。動きが全然わかんないんで。本当に(二塁)起用はあるんですか。とりあえず一生懸命やるだけですが…」

 現時点では飯山内野守備走塁コーチからグラブを借り「基本的なセカンドの動きを教えてもらっています」と郡司。「ゲッツー入る時はこっちの足からこうしてこうしてとか。小学生が教わるやつです」というレベルだが…。

 果たして本人の思いをよそに、新庄監督は今後を見据え二塁起用に踏み切るのか。周囲は固唾をのんで見守っている。