復権は道半ば――。巨人・菅野智之投手(33)が17日の中日戦(バンテリン)に先発し、7回途中無失点の力投で約1か月ぶりとなる今季3勝目(5敗)を挙げた。
最速153キロを計測するなど直球が走ったこの日は要所で力勝負を挑み、再びチームが勝率5割に復帰する2―0の勝利に貢献した。本人も「ずっと頭ではやりたいことは分かっていたんですが、なかなか体に連動しなくて。今日の試合で自分が思い描いているメカニズムとだいぶ一致してきた」と手応えを口にした。
ただ、余力を残した状態で球数も100球に満たない92球。「自分の中ではあと1アウトと言わず、イニングはしっかり投げ切りたかった。8回までと思っていた」と悔しさも残した。
原辰徳監督(65)が背番号18に降板を命じたのは、代打・三好に死球を与えて一死一、二塁とピンチを広げた場面。次打者は連続安打を28試合に伸ばした好調の左打者・岡林だった。指揮官は「(三好で)あと1つアウトカウントを取ってくれたら100点だね。(岡林のところで)代えようとは思っていました」と説明した。
こうした交代のタイミングについて、ライバル球団からは「数年前の菅野とはかなり立ち位置が変わったね。以前なら相手打者が左だろうが投げさせていた。それだけベンチの信頼が下がったということ。ここから信頼を取り戻すのは大変だろうね」との声も聞かれた。
絶対的エースに君臨した時期は完投や完封は当たり前で、2017年からは2年連続で沢村賞にも輝いた。しかし、近年は不調なども重なり、今季は故障で開幕にも出遅れた。初登板した6月以降もなかなか状態は上がらず、試合終盤まで無失点で抑えても不安を抱える救援陣に託されたのは菅野も本意ではないだろう。
とはいえ、菅野以上に実績と経験を持つ投手はいない。「まだまだ良くなると僕は思い続けています」。ベンチの信頼を回復するには、残り少なくなった登板機会で快投を続けるしかない。












