第105回全国高校野球選手権大会の第9日(14日)第2試合は神村学園(鹿児島)が市和歌山に11―1で圧勝。初の夏2勝目を挙げ、ベスト16入りを決めた。

 打線は初回に3点を先制し、7回には3連打などで5点を奪うなど大爆発。投げては黒木が初回二死満塁から2番手で登板し、8回を4安打1失点、8奪三振と好投。最後は9回二死から3番手の松元が試合を締めた。

 2戦連続2桁得点の大勝で3回戦進出を決めた裏には、2つの取り組みがあったようだ。きっかけは昨秋の鹿児島城西との練習試合に0―10で完敗したことだった。〝やるべきことができていなかった〟と感じた当時主将だった西山がグラウンドの草むしりをしようと提案した。それから普段は学校のグラウンドで朝5時半から約30分ほど草むしり。今大会中も15分程度、宿舎の周りの雑草を抜いている。選手の一人は「キャプテンが言うなら、みんなで草抜きをやろうってなった。今泊まっている宿舎にはまだまだ取り切れていない草があるし、決勝まで進んで全部取り切りたい」と笑顔で話す。

 さらに昨秋の九州大会1回戦では、守備のタイミングで雨脚が強まるなど運に見放され、大分商に0―10で大敗。小田監督は他人の落とした運をつかみ取ろうと、選手にゴミ拾いをするように呼びかけ、チーム全体に広がった。別の選手は「初めは意味があるのかなと思ったけど、監督も率先してゴミを拾っている姿を見て自分たちも自然と拾うようになった。今日のように勝てているのは普段のゴミ拾いや草抜きの効果があると思う」と力を込める。

 神村学園の聖地での最高成績は2005年春の準優勝。ゴミ拾いで運をつかみ、宿舎周辺から雑草がなくなったとき、初Vに手が届いているかもしれない。