巨人のアダム・ウォーカー外野手(31)が奮闘を続けている。来日2年目の今季はここまで打率2割8分9厘、6本塁打、18打点。高卒3年目・秋広の台頭などもありベンチスタートとなる試合も少なくない中で、得点圏打率は4割1分2厘と限られたチャンスで勝負強さを発揮している。そんな頼もしい助っ人だが、グラウンド外で見せたある「日本人らしい」行動にも評価の声が寄せられていた。

 打撃の頼もしさは健在だ。来日1年目の昨季は124試合に出場し打率2割7分1厘、23本塁打、52打点と新たな環境に即適応。当初こそ外野守備での粗さが目立ったものの、亀井外野守備走塁コーチ(当時)とのマンツーマンレッスンで徐々に改善を見せた。

 今季は秋広の台頭や梶谷の復活などでスタメン出場の機会が減少気味だが、得点圏打率は驚異の4割超え。昨季は2割1分6厘(通常打率2割7分1厘)だっただけに、日本球界にさらなる順応を示していることは間違いない。

 そんなウォーカーだが、グラウンド上で活躍する姿だけではなく、普段の立ち居振る舞いにも定評がある。練習後などには集まったファンへのサイン対応を行い、対応が厳しい場合でも「ゴメンナサイ…」と申し訳なさそうに手を合わせて謝罪するなど「日本人より日本人らしい」ナイスガイとしても愛されている。

 5月末に行われた阪神戦(甲子園)後には、こんなシーンも見られた。野球道具が入った重い荷物を背負いながら帰路についていたウォーカーは、球場内通路に落ちていたビニールゴミを発見。すぐに手に取って拾うと、自らゴミ箱へと捨てていた。

 ボランティア精神豊かな行動について助っ人本人を直撃すると…。「日本は基本的にめちゃくちゃきれいな国なので、そういう風に(ゴミ拾い)することはないと思うけどね。正しいことができればいいかな」と照れ笑い。「人に対して優しくしてあげれば、その人は自分にも優しくしてくれる。そういった配慮というのは子供のころから両親にしっかり言われてきたので、自分もなるべく意識して、人にやさしくできるようにしています」と、日頃の慈善心は両親の教えからきていることも明かした。

 さらには、こんな言葉まで知っているようで…。日本のことわざには「一日一善」との言葉もあるが、ウォーカーはすでに把握済みな様子。「そうだね。イチニチ、イチゼン…。ナイス、いい言葉だよね! そういうこと(見返り)を狙ってゴミを拾うわけじゃないけどね」とちゃめっ気たっぷりな笑顔も見せた。

 スタメンとしてはもちろん、「代打の切り札」としてもチームに必要不可欠な助っ人は、誰よりも「日本人らしい」助っ人かもしれない。