むしろ伸びしろしかない――。菅野、坂本、吉川と主力のケガによる離脱が相次ぎ、4連敗で3位に転落した原巨人。5月に入り7戦17得点と元気のない打線の中で、今月4本塁打とひとり気を吐くのがアダム・ウォーカー外野手(30)だ。そんな新助っ人に、これまで外野守備の指導を受けたことがないという〝驚きの事実〟が発覚した。
ヤクルトを相手に本拠地・東京ドーム3連敗。一気に首位から3位まで後退した巨人は10日のDeNA戦(新潟)から巻き返しを図る。5連敗阻止へテコ入れも敢行。二軍で調整していた中田翔内野手(33)がチームに合流した。
逆境のチームで数少ない明るい材料が、新助っ人ウォーカーの好調。開幕スタメンこそウィーラーに譲ったが、代打で結果を出し左翼に定着すると3日の広島戦(マツダ)では初めて「3番」で起用された。逆転負けを喫した8日のヤクルト戦(東京ドーム)でも勝ち越し7号2ランを放った。
推定年俸3400万円の〝お買い得〟助っ人はここまで33試合で打率2割9分6厘、7本塁打、17打点。今月チームが1勝6敗と苦しむ中、打率3割9厘、4本塁打の働きを見せている。
球団関係者は「もともと打撃はタイロン・ウッズ級になれると言われていた。今の成績は驚くことじゃない」とニンマリ。横浜(現DeNA)、中日での6年間で240本塁打を放ち3度の本塁打王に輝いたスラッガーを引き合いに出した。
非凡な打撃を見せるウォーカーだが、その一方守備では苦戦が続いている。「昨季24盗塁と足があり、外野守備も普通程度にはこなせるハズと、球団は守備には注目していなかったそうです」(別の球団スタッフ)
自慢の足を生かした飛球処理は及第点も、送球面で隙を見せる。首脳陣と本人の努力で何とか試合をこなしているが、前出の球団関係者は「連日、亀井コーチが付きっ切りでウォーカーを指導していますが、米独立リーグではコーチ陣もそろっておらず『今まで外野守備について、しっかりとコーチから教わったことがなかった』と目からウロコだったそうです。課題だった送球も日増しに上達しているし、むしろ伸びしろしかない」と明かす。
プロの第一線でプレーする選手としてニワカには信じがたい話…。ケガではなく、ただ教わっていないだけなら、確かに成長の余地は残されている。もちろん平均的な守備力に到達するまでには時間が必要。原監督は「守備も一生懸命練習してくれますしね、足も速いし」と現時点では守備面に目をつぶっているが…。
ウォーカー本人は「人生で初めて、満員のお客さんが来ている中でのプレーで、とても楽しくプレーできている」と充実した日々を送っている。
打者としてはすでに巨人に欠かせない存在となっているウォーカー。果たして指揮官がどこまで守備に我慢できるのか注目だ。












