DeNA・牧秀悟内野手(25)が11日の巨人戦(東京ドーム)で9回に逆転の19号2ランを放ち、4―2で4連勝を飾った。

 場面は1点ビハインドで、試合終了まであとアウト2つに迫られた一死一塁。ここで牧は巨人2番手・中川皓太投手(29)から起死回生の一発を放ち、ベンチは一気にお祭り騒ぎとなった。ここから両軍ベンチでは三者三様の人間模様が浮かび上がった。

 まずは先発した東克樹投手(27)だ。8回まで2失点と好投したが、その8回に長野に一時勝ち越しとなるソロを浴び、リードを許して9回の味方の攻撃を迎えていた。反撃がなければ敗戦投手。それが牧の特大弾で戦況は一変し、今季9勝目の権利が舞い込み、ガッツポーズを決めた後にベンチに腰掛けると、自然と流れ落ちる涙を何度もぬぐった。

ベンチで牧(左)を迎え入れるDeNA先発の東
ベンチで牧(左)を迎え入れるDeNA先発の東

 一方、連敗ストップを目前に地獄へ突き落とされた巨人ベンチも複雑だ。牧の一発で降板となった中川は、ベンチに戻ると目を真っ赤にしながら涙をためた。さらに、先発した横川凱投手(22)は自己最長となる8回まで1失点で投げ抜き、今季5勝目の権利を牧の一発で吹き飛ばされた。しかし、横川は一切の感情を表に出さず、無表情のままグラウンドに視線を送り続けた。

 この模様は、SNS上でも話題となり「号泣した」「それぞれの涙にもらい泣きしてしまった」「東の涙にくるものがある」「東が泣くのは分かるけど、横川のほうが泣きたいわな」「これだから野球って面白い!」などとファンの心も揺さぶられた一発だったようだ。