巨人のドラフト1位・浅野翔吾外野手(18)が、11日のDeNA戦(東京ドーム)に「8番・右翼」で初めてスタメン出場。プロ初安打もマークし、記念すべき第一歩を踏み出した。

 メモリアル打は好投手から決めた。5回の第2打席、相手先発・東が投じた内角への145キロ直球を詰まりながらも左前へ運び、スコアボードに「H」ランプを点灯させた。一塁ベースではにかむ18歳に、本拠地のファンも拍手を惜しむことはなかった。

 前回一軍に昇格した際は計3打席で3三振。「本当にまったく通用しなくて悔しかった」とプロの壁を痛感させられた。後半戦のスタートとともに二軍に降格。ただ、時間をムダにはしなかった。リハビリ中だった坂本から打撃フォームや打席での考え方などを教わり「打てると思わなくていい。もっと楽にいけよ」との助言を受け、「三振をしても何でダメだったのか、ポジティブに考えることができるようになった」という。吸収と努力を重ね、10日までの二軍戦では9試合で打率4割1分2厘(34打数14安打)、1本塁打、3打点とうなぎ上りだった。

 晴れて一軍昇格が決まった浅野だが、スタメン出場を知らされたのは試合当日だった。「今日、原監督にあいさつに行ったら、そこで言われました」。しかし動揺することなく「ファームでヒットが出ていたので、ファームのように積極的にいこうと」と覚悟を決めたそうだ。

 ちなみに、初安打の記念球はボールボーイによってベンチに運ばれ、大久保打撃チーフコーチ→原監督→ルーキー門脇と渡ったが、本人は「まだもらっていないです」という。とはいえ、そのうち手元に届けられるはずで「ボールと折れている初ヒットのバットは家族に送りたいと思います」と孝行息子ぶりを発揮した。

 チームは連敗続きだが、黄金ルーキーが記した成長の証しは大きな好材料。原辰徳監督(65)も「元気が良くて『1』という数字が出たことは非常にいいこと」と、この時ばかりは表情を緩めていた。この先、どんな大物に進化していくのか目が離せない。