主砲の一撃が試合を決定づけた。第105回全国高校野球選手権大会の第6日(11日)第2試合は今春のセンバツ4強で夏は5年ぶり24度目出場の広陵(広島)が、11年ぶり3度目出場の立正大淞南(島根)との中国勢対決を8―3で逆転勝ち。準優勝した2017年以来、6年ぶりの初戦突破を決め、16強入りを果たした。
高校通算62本塁打を放ち、プロ注目で〝ボンズ〟の異名を持つ真鍋慧(けいた)内野手(3年)が「3番・一塁」で先発出場。4打数2安打、1四球と躍動し、チームの勝利に貢献した。
初回二死走者なしの第1打席では真ん中へ甘く入った133キロ直球をとらえ、左前打をマーク。1点リードした6回二死満塁の好機で迎えた第4打席では初球、低めの直球を叩くと、打球は高々と上がり左中間の最深部へ運んだ。これが走者一掃の適時二塁打となり、試合を決めた。
真鍋は「少しこすったけど、安打になって良かった。センターを中心に打とうと思っていて、その結果、打てた。調子のいいときは逆方向に打てるので状態はいい」と言いつつも満足度は「70%ぐらい。(残り30%は)もっとしっかり芯でとらえて、いい打球を飛ばしたいですね」と浮かれた様子はなかった。
その上で「(3回一死三塁の)2打席目にチャンスで三塁走者がいたのに(浅い左飛で)還せなかったので、しっかり打ち返したかった」と反省も忘れなかった。
普段は辛口の指揮官もこの日は及第点を与えた。今春のセンバツでは期待された本塁打を打てなかった真鍋に対し、愛称「ボンズ」の名付け親である中井監督は「最近は〝ポン酢〟と呼んでいる。しょっぱいでしょ」と発言していた。ここまで広島大会でもわずか1本塁打と打撃内容は苦しんだ。
しかし、試合後、中井監督は「いつもヒットぐらいで褒めてもらえるので。塁打が出れば、まあまあ、やるなぐらいに思われたのでは」と苦笑ししてチクリとやりながらも「逆方向へあれだけ飛べば、いいバッターと言ってもらえるのでは。今日はポン酢ではなくボンズになれた? いつも真鍋選手だけど、今日はボンズですね」と頼もしそうに目を細めた。
これでチームは春夏通算77勝目で、東邦(愛知)と並び歴代7位に浮上。中井監督は春夏通算38勝目を挙げ、池田の蔦元監督、日大三の小倉前監督を抜いて歴代単独9位となった。












