第105回全国高校野球選手権記念大会の第4日第2試合は日大三(西東京)のエース・安田虎汰郎(3年)が社(兵庫)に2安打完封し、3―0と快勝した。
直球とチェンジアップのコンビネーションが冴えわたり、5回二死まで無安打に抑える完ぺきな投球。3回に主将の二宮(3年)の中越え二塁打で先制点をもらい、5回にも追加点でリードを広げると、リズムよく凡打の山を築いていった。社の強力打線を封じ込め、9回を2安打無失点で勝ちどきを上げた。
公式戦初完封の安田は「ヒットの数はまったく気にしていなかった。今日は2本だったんだと…。1人で投げ抜くつもりだった。9回は腕と指と足と全部つっていたけど、気迫で投げることができた。自分にとって一番のボールはチェンジアップ。そこは自信を持って投げた」と胸を張った。データ分析も完ぺきで、宿舎のホワイトボードに相手打者の特長を書き並べて「暇な時はずっと見ていた。全部頭に叩き込んだ」という。
3月に勇退した小倉前監督にも感謝を忘れない。帽子のつばの裏に「練習はウソをつかない」とメッセージを書いてもらい「今まで自分たちが積み重ねてきたものを信じて今日は勝つことができた。監督の教え通りに低く低く投げて抑えることができましたと伝えたい」と思いを口にした。
座右の銘は「先発完投」。「任されたマウンドは最後まで守る。それが美学。自分勝手なのかもしれないけど、責任持って最後まで投げるのがエースと思っている。エースとしての立ち振る舞いはしっかりしたい」。自分の言葉で理路整然と話し、キャラクター性も十分。聖地で大きな飛躍を遂げる。












