序盤の大量失点が最後まで響いた。第105回全国高校野球選手権大会は10日、第5日第3試合で2年連続で22度目出場の星稜(石川)が創成館(長崎)に3―6で敗れ、昨夏に続き2年連続で初戦敗退となった。

 先発したエース右腕・武内が大誤算。立ち上がりから制球が定まらず、二死満塁のピンチを招くと、押し出し四球を与え、あっさりと先制点を献上。さらに自らの暴投で2点目を許した。

 そのまま悪い流れを止められず、2回も一死満塁から押し出し四球を与えたところで、早くもエース右腕は降板を命じられ、左翼へ就いた。しかし、2番手左腕・佐宗(2年)も右前適時打を浴び、右翼の専徒(2年)の失策の間も1点を失った。さらに暴投でこの回に一挙4点を奪われた。

 結局、武内はまさかの1回1/3を5四球で3安打6失点KOされて「自分の準備不足だった。真っすぐの状態は良かったが、ストライクゾーンで戦えなかった。それが一番」と唇を噛んだ。

 沈黙していた打線だが、6点ビハインドの6回に一死満塁の好機をつくると、バットで武内が意地を見せて中犠飛で1点を返した。9回はまたも武内が2ランを放って3点差としたが、序盤の失点が重くのししかり、反撃も及ばなかった。

 星稜で春夏通算25度も甲子園で采配を振るった名将・山下智茂元監督の長男である智将監督は「前半の失点が痛かった。悔しい。何とか選手を勝たせてあげたかった。もっと何かできたのでは…」と声を絞り出した。

 終盤に追い上げムードとなったが「あれがウチの持ち味。みんなでつないでいく野球をずっとやってきたが、中盤まではなかなか点が取れなかった。もっと早くああいう攻撃をしたかったが、難しかった」と悔しそうに振り返った。