第5日第1試合で東海大熊本星翔が浜松開誠館(静岡)の前に2―5と逆転負け。非情のサイレンが鳴り響き、エース玉木が大粒の涙を流した。

 序盤から2―0と試合を有利に進めたが、1点差に迫られた5回、二死一塁から4番・新妻に左翼席に痛恨の逆転2ランを許してしまう。県大会から安定感を誇ったエースが流れを持って行かれ、7回途中には左手がつるアクシデントでベンチへ…。

 それでもマウンドに戻り、腕を振り続けた。8回に2点を失って降板するまで130球、12安打、5失点。打線は東海大相模(神奈川)から2年時に編入してきたプロ注目の遊撃手・百崎が2安打と気を吐いたが、追加点が奪えず、甲子園初勝利に届かなかった。涙が止まらず、ナインに肩を支えられてアルプス席に頭を下げた玉木は「甲子園はすごかった。投げていて楽しかったし、もっとちょっとマウンドで投げたかった」と肩を落とした。

本塁打を打たれた東海大熊本星翔・玉木
本塁打を打たれた東海大熊本星翔・玉木

 野仲監督も声を震わせ「食らいついて精いっぱいやってくれた。相手が上回った。もう少し何とかしてあげたかったが…。2ランを打たれたところまでは後半勝負と思った。チャンスはできてもあと一本が出なかった。相手のいい返球があったり、そこは選手を責められない。玉木はよく配分できていい投球だった。あそこが限界だった。簡単にはいかない」と悔しさをにじませた。