新体制になった立ち技格闘技「K―1」のプロデューサーに就任したカルロス菊田氏が取材に応じ、世界を見据えた今後の戦略を語った。

 菊田氏は2002~10年、旧K―1で海外での映像ビジネスに携わり、約140か国に放映権をライセンス販売。13~14年には欧州のキック団体の日本法人である「GLORY JAPAN」のGMも務めた。

 国際経験豊富な手腕に期待が集まる菊田氏は「格闘技のビジネスを長年やらせていただいて思うのは、最大のコンテンツは『いい試合』ということ。いい試合には、会場のお客さんも放送を見ている人たちも感情移入ができるんです」と力説する。

 その経験を踏まえ、プロデューサーとして「そのいい試合を組むために必要なものは何かというと、いい選手を見る〝目利き〟なんです」と力説。新生K―1のスタートとなる「ReBOOT~K―1 ReBIRTH~」(9月10日、横浜アリーナ)で世界各国から8選手を集めて行われる無差別級トーナメントを引き合いに「私は今、海外の団体と日々、時差関係なく夜中にもやり取りをしています。今回の8選手も、それぞれいい試合をするだろうとマッチメークチームと相談しながら組みました」と胸を張った。

 一方で「僕が一人で日本の選手もできるといったら、そんなことはないわけです」と国内での経験の少なさも認める。そこで手を組んだのが、Krushプロデューサーへの再就任を電撃発表した宮田充氏だった。

 宮田氏にはKrushはもちろん、中軽量級の舞台として復活する「K―1 WORLD MAX」ブランドも支えてもらう意向だとし「僕よりも宮田プロデューサーの方がたくさん選手を見ている。新しくいい選手を育てて、今いるいい選手とマッチメークを組んでいくことができるのは、宮田プロデューサーなので」と語った。

 海外は菊田氏、国内は宮田氏と担当を分けるイメージだとして「お互いの得意を生かして、というので万全かなと」と力を込めた。

 そんな宮田氏との二人三脚体制を確立させた菊田氏は、海外でのイベント開催について「来年の早い段階ではと思っています」。旧K―1は日本での決勝トーナメントを頂点に、世界各国で予選を行ってきた。目指すのはこの形の復活だとし、「いろんな(海外の)プロモーターと話した時に、K―1というブランドの認知はできているんです。『K―1って何?』というのがない。僕が02年からK―1の放映権を海外で売っていた当時はまず、K―1の認知が必要だったから、その差は大きいです。すでに今、海外から『やってみたい』という話もいくつかいただいています。あとはそれをどういうふうにやっていくかということ」と語った。

 新たな時代を迎えたK―1は、かつての栄華を取り戻せるか。新プロデューサー2人の手腕に期待が集まる。