西武が4日のオリックス戦(ベルーナ)に、代打・岸潤一郎外野手(26)の3号サヨナラ弾で3―2の逆転勝ち。借金を8に減らし4位・楽天に1ゲーム差と肉薄した。決めたのは岸だったが、そのお膳立てをしたのは22年目の大打者・中村剛也内野手(39)だった。

 体調不良で球宴2戦目を欠場し、登録も抹消されていた中村はこの試合で戦列復帰。そして、チームが逆転され1―2と窮地に追い込まれていた8回二死、宇田川のフォークをひと振りでスタンドイン。会心の10号同点ソロで相手に傾いていた試合の主導権を奪い返した。

 復帰即お立ち台の中村は「まあ、狙っていました。よかったです。歴代13位に並ぶ通算464号? そんな別に記念でもないと思いますけど、これからもっと打てるように頑張ります。ちょっと体調を崩して休んでいたので、体調をしっかり管理してまた元気にやっていきたい」とファンを喜ばせた。

愛車にまたがるタフィ・ローズ(2001年)
愛車にまたがるタフィ・ローズ(2001年)

 通算464本塁打は、近鉄、巨人、オリックスで活躍したタフィ・ローズと並ぶ歴代13位の記録。これに中村は「改めてタフィ・ローズのすごさを感じますね。こっちは22年やっていて、ローズはそんなにプレーしていない(NPB13年)ですから」と、同時代に同じパ・リーグでプレーをした先人に敬意を示した。

 46本塁打で初めての本塁打王を獲得した08年、当時まだ25歳だった中村はキング争いの「ライバルはローズ」を公言し「後半戦で必ずペースを上げてくる」と警戒しながら6本差で逃げ切り、それまで4度のキングを獲得していた実力者から初タイトルを奪った。
 あれから15年が経過した。計6度の本塁打王を獲得することになる大打者・中村が初めて狙って奪ったタイトルだった。