阪神は28日の広島戦(甲子園)に7―2で快勝。首位攻防ラウンドの初戦を幸先よく白星で飾り、一夜で首位の座に返り咲いた。

 勝敗を分けるポイントとなったのは、両軍の継投のタイミングだった。10連勝と勢いに乗る広島・新井監督は先発・野村を4回限りで降板させ継投策にスイッチ。一方で阪神・岡田彰布監督(65)は3―2と1点リードの6回二死一、二塁のチャンスで打席がまわってきた先発・村上にあえて代打を送らず、続投させる決断を下した。

 追加点が欲しい場面だったが「(中継ぎ陣の)連投だけはさせんとこうとな。(代打は)全然準備していなかった。裏では(代打陣は)バット振っとったけどな。『9月やったら代打出してたよ。7月やから行かんかった』とちゃんと説明したよ」と試合後の岡田監督は冷静に振り返る。

 結果的にこの打席で村上は左前打を放ち、二死満塁と好機を拡大させることに成功。次打者・近本が押し出し四球。さらに中野、森下が連続適時打と続き、この回だけで4点を挙げることに成功した。

 急がば回れ――。継投策に失敗した広島とは対照的に、岡田監督の余裕をもったタクトは、戦局を決定づけるダメ押し点に直結した。12球団最年長となる老将の冷静な判断が、同最年少の新井監督をこの一戦においては上回った。