新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」21日長岡大会のBブロック公式戦で、前年度覇者のオカダ・カズチカ(35)がタイチ(43)を下し無傷の開幕3連勝を飾った。史上初の大会3連覇へ単独首位に躍り出たオカダだが、結果とは裏腹に今大会から採用されている「20分1本勝負」への迷いを吐露。早くも新ルールの改定も提案した。
連勝発進同士の公式戦で、タイチの猛攻に苦しめられた。レインメーカーもデンジャラスバックドロップで切り返されるなど、ことごとく攻撃を防がれたオカダは、タイチ式外道クラッチであわやの場面も。それでもブラックメフィストを狙われたところをショルダースルーからエビ固めで押さえ込み、辛くも逆転の3カウントを奪った。
単独首位に躍り出て、史上初の大会3連覇へ視界良好かに思えるオカダだが、その裏で苦しんでいるのが今大会から採用されている「20分1本勝負」への対応だ。開幕前から自身の試合時間が長くなりがちな傾向を危惧していただけに「うまくアジャストできる人が上がってくるのかなと思いますし、(自分は)全然苦しんでますね。だから迷いを消せるように勝っていきたい。いつもと戦い方違いますし、別物ですよね。(時間無制限の)準々決勝(8月10日、船橋)までいけば僕はやりやすいのかなと」とまだ迷いがあるようだ。
団体サイドは「スピーディーな試合展開に期待し」試合時間を10分短縮したと説明しているが、すでにAブロックでは3試合も時間切れ引き分けが生まれている。オカダは「それが20分の面白いところなのか、僕はどちらかと言えばダメなところかなと思いますけど。スピーディーと言いながら、だったら決着をつけてくれよって思いますし。引き分けに終わって、お客さんが満足するのかなと言ったらそれはちょっと違う。仕掛けが早くなった分、試合の重みはなくなったのかなと」と問題提起した。
さらに選手だけでなく、観客にも戸惑いが生まれてしまっているのではないかと指摘する。試合中は10分、15分経過と、試合時間残り3分、2分、1分がリングアナウンサーによってコールされる。「お客さんは困惑してますよね。純粋にどちらが勝つかではなく、すぐ引き分けが(頭に)入ってきちゃうというか」と、実に4年ぶりに歓声が戻ってきたG1だからこそ〝観客ファースト〟を主張。「逆にあえてアナウンスなしでもいいかもしれないですよね。その辺りは会社も、お客さんが見やすい状況というのを考えてほしいですかね。時間だけ(別箇所で)表示して、気にする人だけ気にしてもらえば。今年から変えたことなんだから、そのくらい柔軟にルール変えてほしいです。自分がやりにくいのではなく、お客さんを楽しませたいので」と提案した。
手に入れたいのは最高の結果だけでなく、コロナ禍前の熱狂空間。オカダの提言は、G1にさらなる熱をもたらすのか――。












