ラグビーW杯フランス大会(9月8日開幕)に向けて、日本代表の司令塔争いが混戦模様だ。

 2019年W杯日本大会では、田村優(横浜)が10番を背負うSOとして不動の立場だった。しかしW杯を約2か月後に控えた現在、そんな地位にいる選手はいない。現状では、日本大会で田村の控えだったSO松田力也(埼玉)が先発候補。そのほか現在活動している日本代表では、SO李承信(神戸)、FBとの兼任の小倉順平(横浜)、山中亮平(神戸)が10番のポジションを争う。

 6―38で完敗した8日のオールブラックス・フィフティーン戦(秩父宮)では、松田が先発し、小倉が後半途中からSOに入った。15日の同カード(熊本)では、李が先発を務め、松田がベンチスタートとなった。

 ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は13日のオンライン会見で司令塔のポジション争いについて「10番でとして3人(松田、李、小倉)いる現状で、山中は15番(FB)もやっているけど、10番もカバーできる。W杯は限られた人数しか参加できない。しっかりジャパンのプレーができて、コントロールできる選手を選んでいきたい」と語った。

 続けて「先週は松田と小倉を使ったので、今週は李に機会を与えた」と語るだけに、まだ競争段階であることをうかがわせた。指揮官の「W杯は限られた人数しか参加できない」という言葉を考えると、複数ポジションがこなせる選手は外しづらい。となれば、SOがメインになっている松田と李のどちらかが、W杯メンバーにも入らない可能性もあり得るだろう。

 チームの勝敗を左右する司令塔のスタメンは誰が勝ち取るのか。